苦手なことはしない、すぐにイライラしてしまうなど、大人からの関わり方が難しいお子さんの場合でも、子どもを信頼するということがとっても大切だと思っています。

まだまだ幼い子どもたち

自分の思い通りにならなかったり

自分の苦手だと思っていることをするとき など

ことばで自分の気持ちを表現することが難しい子どもたちは

イライラした気持ちをことばで表現できず、不適切な行動をとってしまうことがあります。

 

先日、みんなで活動しているときに

自分では苦手な活動と思った子が

活動の輪から抜けてしまいました。

 

このような行動をしてしまうお子さんは結構多いです

でも、みんなの活動の輪から離れてもみんなの様子が気になる様子

ちらちらとみんなの方を見ています。

 

そして、自分にもできそうだと思っているなと感じたとき、

こちらからちょっとしたきっかけをあげると

活動に参加することができました。

 

また別の子は、苦手な活動が始まると少しイライラした気持ちになります。

すると、気持ちを落ち着けるかのように活動の場を離れ本を読み出しました。

 

このような行動をしてしまいますが

自分が苦手だと思う活動が終わると、また戻ってきてくれました。

 

そして、片付けなどいろいろお手伝いをしてくれました。

 

片付けをしながら、

「いろいろ手伝ってくれてありがとう。○○さんは優しいね。

○○さんは、さっきの活動が苦手だと思っているんやね。

苦手やったら、『これちょっと難しいわ』っていってくれたらいいねんで。

苦手やと思っていることを無理矢理やらせるようなことしないからね。」

というと、ちょっと安心した表情。

子どもたちはみんな、

みんなと活動したい

自分も分かりたい

というような気持ちを持っています。

 

でも、自分のやりたい気持ちよりも

自分にもできるだろうか

失敗したらどうしよう

というような思いの方が強くなると

活動に参加しないでそっと見ているというような行動をしてしまうことがあります。

 

そんなとき、子どもの不安な気持ちに寄り添って

子どもの気持ちに共感したことばかけをすることで

子どもたちは安心して自分の気持ちを言うことができるようになっていきます。

 

子どもたちに育てたい力は、自分の気持ちをことばで伝えることができることです。

そのために何よりも大事なのは、

子どもから見て子どもに関わる大人が

「この人は自分の気持ちを分かってくれる」

という思いを持ってもらえるようになることです。

 

はればれに通ってくれている子どもたち

日々成長しているのが見えてきていてとっても嬉しく思っています。


はればれでは、療育を通して子どもの発達を支援するだけでなく、親御さんの子育てをサポートします。
児童発達支援 放課後等デイサービス はればれ 阪本敏夫
奈良市菅原町377-4